protocol
自然療法も確立されたプロトコルに従って行う
「あてずっぽうの施術から抜け出せました」
どんなに体に優しい施術やセラピーであっても、身体にとって不必要なことを長期間続けることにはリスクが伴います。なんとなく雰囲気でこれいいかも!という思い込みから、”あてずっぽう”方式で、身体に負荷をかける行いはおすすめできません。
「今」どうサポートしてあげたら、身体が自らの力を出せるのか?
人間の生命の力に沿った方法であっても、その時その身体が必要としていることが異なります。状況によって、ツールを使い分ける様に、確立したプロトコルで自然療法を補填的に使えることで、健康に関わるプロフェッショナルの強い武器となります。
<慢性病専門医マーゴットアッシェMD.>
アダプテーションシンドローム(適応症候群)
ツラい症状がまんできない→「無いことにしよう」:
同じ病状や問題を長い間抱えていると、身体のホメオスタシス機能がそれを治そうとします。それでもうまくいかない場合、こんな状態になんとか適応しようとして「この部分は無いことにしよう」と体が決心し、その問題部分を全身のシステムから切り離してしまいます。
「無いことにする」と、身体がキネシオロジー的に反応しなくなる:
この状態をアダプテーションシンドロームと呼びます。この状態でキネシオロジーやその他のフィードバック機能で身体に問いかけたとしても、それは“問題部を切り離した体”からの答えなので、正しい答えを導くことが困難になります。
このような慢性症状に対応するための方法を用います:
フィシオエナジェティック検査システムにおいての、その他の特徴として「プライマリー・テスト」優先順位の検査があります。慢性症状によってスイッチング(身体の電極が狂った状態)してしまった身体が出す「嘘の答え」を見破り、真実の評価を出してゆくことができます。
本当の答えを得るために
過酷な状況を経て“身体は嘘をつく”ようになります:
具体的な質問の答えをを得るためのテストを行う前に、このテストシステム(=“患者”)にとって「このテスト法が適しているか?」のチェクを行います。
「身体は嘘をつかない」という過去のキネシオロジーの主張は、現在では『まちがっている』ということが証明されています。
このことは、慢性的疾患を患う患者さんとの関わりから、説明することができます。病気が成長していく過程で、その患者さんの局所性適合機能(Local Adaptation System)への負担がだんだん積み重なっていきます。
それが続くと、ハンズ・セリエ博士が唱えたように、通常、全身の身体がこの“補正作用”をとりいれなくてはならない状態になります。
歪んだテスト結果を示す機能不全の身体:
この状態に陥った身体は、もはやキネシオロジーテストで特定の“作用刺激”を与えても、それに対して具体的な答えをださず、瞬時に“緊急プログラム”を引き起こしてしスイッチング(キネシオロジー用語で“転換”)してしまいます。この適合機能している状態では、確実に矛盾したテスト結果がでてしまいます。
「適合機能の負担症」であるかどうかを認識するために、特殊な誘因テストをする必要があります。適合機能の負担症のような障害を改善させるには、先に説明した様に4つのレベルでの優先順位を使用する技法を利用します。「飛行機が飛び立つ前に整備され検査する」ことは、この手順と類似しています。
通常、筋肉反射テスト(キネシオロジー)や脈を利用した反射テスト、その他すべての反射システムを通じて行われるテストにおいて、機械を使用する反射テストも、機械を使わないテスト方法も含み、ここで説明してきた “妨害”は起こりうるものである事を明白に指摘しなければなりません。
このような身体の病的適合症をテストによって認識することにより、不適切なテストのリスクを減らすことができるばかりか、身体が元々の機能を自ら調節する能力を回復させるための、実行できるベストな前提条件を保証してくれます。
<site>
ハンズ・セリエ(~1907-82~:オーストリア生まれのカナダの内分泌学者;ストレス学説(stress theory)を提唱(1936))
スイッチング(キネシオロジー用語で“転換”)
簡単なケーススタディー(症例1)
分かりやすくご説明するために、一つ最近のケーススタディーをご紹介しましょう。
スペイン在住40代の患者は、慢性的な頸椎の痛みで来院されました。これまで針やマニュピュレーション手技などの治療を受けてきましたが、長期に持続性のある改善はみられません。どの方向へでも首を動かすととても痛いと訴えており、左右に回転する事が困難で、左側へは少ししか回す事が出来ません。
フィシオエナジェティックでテストを行ってみると、まず始めに「感情レベル」が解決しなければならない問題であるという結果が出ました。そして、さらにアームレングス反射テストを使用し掘り下げてゆくと「職場において彼が抱えなければならない責任が重荷である」ということが分かりました。
そこで治療として、視覚化テクニック、肯定的アファメーション、フラワーエッセンス、を行いました。するとその直後に、痛みは軽減し、左側へ回らなかった首がほぼ普通に動くようになりました。その後「チャレンジ」テクニックを利用して、「他には何かする必要があるか?」を彼の身体に問いかけたところ、2番目に深い問題の根源があるという結果が出ました。
この日診断され治療を受けるまでの間、今まで彼が受けてきた治療やセラピーの効果をブロックしていた根源が、もっとも重要な層である“一番根深い問題点”『感情/心理的負担』でした。
次にアームレングス反射テストにより診断された2番目に深い問題は、『生体化学物質』でした。深刻なマグネシウム不足という結果が出たので、マグネシウムを服用してもらうと、すぐに痛みは完全に消滅し、首の動きは全く正常になりました。
さらにテストを続けると、その次の層が出てきました。『エネルギーの流れの停滞』です。さらなるテスト結果で具体的に「左側の小腸経絡の3番に鍼治療を施す」という結果がでたので、そのポイントの鍼治療を施しました。これら一連の治療の後、この患者の問題は完全に解決し、その後も持続しています。
この様に「手順や処置方法を診断する『探知機』のような役割を果たすのは、アームレングス反射を用いた『フィシオエナジェティック』の様に、卓越したテスト方式でのみ可能なのです。