【楽天主義はあなたの脳卒中のリスクに影響を与える】Vol.2

~年をとるごとに幸せであれ~

1975年にオハイオ州の小さな町で、年をとることについての考え方をテーマにした質問を含む、別のアンケートに記入した50歳以上の被験者600人の研究において、同様の恩恵が報告されました。彼らの同意または不調和を評価するために「年をとるにつれて物事が悪くなり続けています。」「私は去年と同じくらい元気です。」「私は若かっ頃と同じくらい幸せです。」というような記述で質問されました。

img02

1988年に、どちらの参加者が今でも生きていたかを研究者が確認したとき、年をとることをポジティブな経験と考えた楽天家は暗い考え方をした参加者より約7年半長く生きた、ということがわかりました健康状態の悪い人はよりネガティブな反応を持ちがちであり、次の23年でも更に死亡する可能性が高いと主張する人がいるかもしれません。

しかし、自己申告した健康状態、社会経済的地位、一般的なやる気、孤独、人種、性別及び他の混乱させる可能性がある要因が考慮されたときでも、年をとることに対するポジティブな考え方はなお、著しく高まった長寿と大いに関係していました。実際、この効果は血圧を下げるか、コレステロールを低くすることによって生じた、それぞれ約4年寿命を延ばすという効果より、はるかに大きかったのです。たった1~3年寿命を延ばすにすぎない運動、煙草を吸わないこと、健康的な体重を維持することよりも優れていました。

それでは、なぜ楽天家はそんなに長生きしたのでしょうか?研究者は、彼らのより大きな『生きる』という意思のためであるかもしれないと考えました。

【楽天家は生きる意思がつよい】

過去の研究では、すべての文化の人々が休日、記念日、その他のお祝いの日の翌日及び翌週の方が、それに至る同様の時間枠よりも多く死亡する傾向にある、ということを示唆してきました。彼らは、対になった形容詞3つ(空っぽ-いっぱいの、絶望的な-希望にあふれた、無価値の-価値がある)から自分の人生を最もよく表しているものを選ぶよう問われていた最初の調査において、回答者が他の質問にどのように答えたか確認するために記録を遡りました。「いっぱいの」、「希望にあふれた」、「価値がある」と答えを選択した人は、より大きな生きる意志を持っていると分類されました。

このことは何らかの予測値を持っているように思われたが、ポジティブな考え方を持つ人がなぜそれほどそれほど長生きしたかについて、まだ完全に説明したわけではありません。他の要因も相まってこれら結果の一因となっているに違いありません。年をとることにネガティブな考え方を持つお年寄りは高いストレスレベルを示すため、人々がどのようにストレスに反応しているか、が一つの候補になりそうです。(Levy B et al. Journal of Personality & Social Psychology. 2002; 83:261-270)

1962~1965年の間、メイヨー病院の患者839人はハーバード大学の研究で使われたのと同じアンケートに記入し、124人は楽天家と分類され、悲観的な人は197人、518人は中間と分類されました。30年後、これらの患者のうち利用可能な723人分のデータの分析は、楽観家には予想よりかなり高い生存率があって、悲観的な人より20%長生きしたことが明らかになりました。(Levy B et al. Journal of Personality & Social Psychology. 2002; 83:261-270)

追跡調査で、このグループの447人の患者(平均60歳)は、1994年に36問の身体的及び精神的な健康調査を記入しました。30年前に記入した最初のアンケートの回答に基づいて分類された101人の楽天家、74人の悲観的な人、いずれの分類にもあたらない272人がいました。

悲観的な人は全ての身体的及び精神的な健康カテゴリーにおいてより得点が低く、そして、楽天家は下記の報告のようである可能性がはるかに高いです:

*制限を無くしていくことは身体的な健康の原因になる。
*痛みがなくなる。
*ほぼ常に、よりエネルギッシュに感じる。
*ほぼ常に、より穏やかで幸せに感じる。
*感情の状態の結果どおり、仕事や他の日常生活に、より問題が少ない。(Maruta T et al. Mayo Clin Proc 2002;77:748-53)

調査では年配の楽天家も、悲観的な人より肺機能が優れている傾向があり、この向上は時間とともに次第に増加していくことが示されています。

定期的に肺機能調査を受けていた中年男性のある研究結果において、ある治療を受けた後10年後の楽天家と悲観的な人の違いは 喫煙者と非喫煙者との間の違いに匹敵しました。(Kubzansky et al. Annals of Behavioral Medicine 2002; 345-353)