内蔵マニュピュレーション
Visceral Manipulation

 

“生命”と“動き”は互いに絡み合った関係にあります。細胞の脈動、心臓のリズミカルな収縮、横隔膜の動き、脳随のリズムなど、体内は常に動いており、“動き”なしには生命は存在しません。


内臓システム

内臓システムでは、全ての内臓と身体構造が共時性によって互いに結びついています。最高の健康状態とは、全ての内臓が止まることなく微細に動き、この調和のとれた関係を維持している状態です。一つの内臓が異常緊張、癒着、移動、などにより調和を崩すと、体内の他の臓器や筋肉、粘膜、筋膜と骨格にそむいた働きをしてしまいます。

このような不調和は、異常に緊張した部分を作ってしまい、その滞った部分にあわせて体が機能しなければならない状態になります。そしてこの慢性的な不快感は、病気や機能不全になることを容易にします。

肺の周囲が癒着してしまう事を想像してみてください。中心軸の形状をいくぶん変えてしまい、肺近辺にある臓器が必要とする腹部のスペースを占領します。例えば、癒着は肋骨の動きを変えてしまうことになり、その結果アンバランスな力が背骨に加わってしまい、しばらくそれが続くと別の身体構造との関係において機能不全が発生してしまう可能性があります。

これはほんの小さな機能不全を招いた例ですが、これが日々繰り返されることで、問題が拡大化されます。

どんな効果が?

内臓マニピュレーションの技術は、身体全体を通して問題のあるポイントを見つけ、それを解決することに使用されます。内臓ニピュレーションは、内臓機能ストレスにおける否定的な影響の消失日常の健康促進病気の防止、などを向上させ、個人が持つ“自然なメカニズム”を促進させます。

個々の内臓の働きが改善されるのは勿論のこと、首や肩や腰や手足など、内臓とは全く関係ないと思えるような箇所の痛みとも密接に関連しています。

一つ例をあげると、むち打ち症を患った体は、首のダメージが体の前面を斜めに横切り、胸骨を越えて左側肋骨下まで広がります。胃や肝臓のニピュレーションをして、右側の首や肩が楽になるケースが多々あります。

 

どのような手法で?

いくつかの内臓が体内にきちんと収まっているのは、それぞれが沢山の靱帯隔膜筋膜によって、あるていど固定されているからです。そして、それぞれの臓器は“管”で繋がっています。これら解剖学的に細かい部分まで、触診によって問題のある箇所を見つけてゆきます。

そして正常な内臓の可動、組織の健在、筋膜の動き、を助長するために、特定の箇所に手をあてがいソフトな力を加えます。この軽い刺激は、それぞれの内臓組織や内臓の働きを高め、体全体の構造を統合します。

例えば、大腸の中の上行結腸の下の方(大腸が始まる部分)にある4つの靱帯のうちの一つ(盲腸のすぐ右隣にある)が、何らかの原因で引き連れていると、子宮にも悪影響を与える事がよくあります。また同じ理由から、手術で盲腸を切除した方にも、よく似たような症状がみられます。上行結腸のたった一つの小さな靱帯を処置するだけで、子宮やその他の機能が改善されてゆきます。このように、臓器同士だけではなく、筋肉や骨や筋膜などの体の各部分内臓を支える組織とは、繋がりがあります。

 

歴史と開発者

内臓に対する処置は、ヨーロッパやアジアで古くから存在しており、各国の様々な治療家達によって、内臓とその機能に働きかける為の統合されたマニピュレーションが、治療の一部として使用されてきました。

フランスのオステオパティック医師でありフィジカルセラピストである“ジャン・ピエール・バーラル”は、内臓マニュピュレーションに関する5冊の教本の著者であり、この技法の開発者です。ジャン・ピエールは生体力学に興味を持ち、肺疾患専門医アーノルド博士と共に患者に携わるうちに、「内臓システム」について、又「組織は記憶を持つ」という概念や、内臓と脊柱の関係などを発見し、今日の内臓マニピュレーションが開発される基礎となりました。

これをベースに、厚みを持ってしまった体内の組織が、どのように周辺の組織を引っ張り機能的痛みを引き起こすのかを検証してゆきました。主にヨーロッパで使用されていたジャン・ピエールの内臓マニピュレーションですが、1985年からUpledger Instituteを通じてアメリカに広がり始めました。エコ・ボディーの担当者は、Upledger Instituteにおいてジャン・ピエールの技法を習得しております。

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